生きづらいなぁと感じて過ごしていた20代に「ここから抜け出したいけど、何をしたらいいのかわからない」それが一番の悩みでした。
試行錯誤した20代を超え、30代は「言葉」に気をつけて取り組んできました。そうやって今思うのは、もしも自分を変える必要があると思ったらまずは「言葉に意識を向けよう」ということ。
具体的に変えられること
その後、私はこの言葉の最初を「言葉」に置き換えて考えるようになりました。
「思考」ってなかなか掴みづらく見えないもの。それに比べて「言葉」はまだ音として、言語として、気づくことができます。また「思考を変える」って、何をどう変えたらいいのかかかりづらいですが「言葉を変える」ことは具体的に取り組むことができます。変わったかどうかも観察することで、ビフォーアフターを知ることができます。
言葉が思考になり、思考は行動に現れる。
行動を繰り返すことで、それは習慣になり、習慣化されたことは意識が及ばなくなり、性格と思い込むようになりなす。
「自分はこういう性格です」という考えは、そのまま自らの存在を定義するセルフイメージとなり、運命というストーリーを自ら創り上げていくのではないかな、と。
自分に話しかける言葉を変える
毎日「お前はダメだ」なんてダメ出しを受け続けたら「ダメなんだからしょうがない」という思考になるでしょう。毎日「いいね〜!」と言われ応援され、誉められ続けたら「よし、やってみよう!」という思考になるでしょう。
対外的で、フォーマルな場面での「言葉の使い方」ではなく、気心の知れた間柄や、感情的になっているとき、自分が自分に話しかけているときなどの〈もっとも素のときの「言葉」たち〉は、ダイレクトに「考え方」「思考クセ」に繋がっています。
自分が、人生で、もっとも聞いている「言葉の使い方」「フレーズ」たちは自分の言葉だから。
思考の転換、マインドセットを変えるサポートをするときに、もっとも注意してみるのはその人の「言葉のクセ」です。なぜなら、言葉を変えると思考ってカンタンに変化するから。それは一言を変えるだけでもものすごい威力があります。自分に話しかける「言葉」に気をつける。特に、自分を否定する言葉に気をつけるのです。
無駄な行動に気を付ける
考えと反対の行動をするのは、ものすごいエネルギーが必要です。
- まず本来の自分を「押しとどめる力」が必要です。
- その上で、向かうべきと思っている方向(この場合は、考えと反対)への力が必要です。
つまり通常の2倍の力が必要です。しかし考え通りに行動するのは、スムーズです。思考が向いているままに、力を解放するだけです。
思考は、行動に現れます。それは具体的なアクションじゃなくても、仕草、振る舞い、姿勢、表情、目の動き、呼吸、声のトーンなども含めて。スムーズじゃないとき、そこには何らかの抵抗や不一致やずれが潜んでいるはずです。
行動の転換も、シンプルです。「無駄な行動」に気をつけるのです。特に、自分を押しとどめる力に!
不要になった行動パターンに気を付ける
習慣とは、繰り返しの結果、無意識でもできるようになった行動たちです。習慣化のプログラムが私たちに備わっていなければ、「毎日生きるの大変だっただろうな〜」と思います。毎日朝起きてから「次は何だったけ?」「その次は?」と出かけるまででもう疲れきってしまいます。
でも、過去の習慣は役立つものもあれば、今はもう不要なものや、逆効果なものもあります。習慣となっている行動は、定期的にアップデートする必要があります。不要なものはアンインストールする必要があります。不要になっている習慣は、アップデートする必要があります。
新しい習慣を身につける
かつて私は「性格は変わらないもの」と思い込んでいました。だから「え、まさかこんな部分まで変わっちゃうの!?変えられちゃうの!?」と人の変容について学び、実践し、いろんな方のサポートをさせてもらう度にたくさんの発見があります。
性格と思われている中には、生まれ持った性質ももちろんあるでしょう。ただそれと同じくらい、これまでの経験・行動・習慣によってつくられた部分があります。それがごっちゃになって「私はこういう性格だから」とひとくくりに信じてしまっているとしたら、もったいないかもしれません。
もしも、自分の中に好きになれない部分があるとしたら、その時の反応のクセ(習慣)を分解することです。過去の経験から、習慣的に反応しているかもしれません。〈習慣〉を行動で変えることができるように、〈性格〉は習慣で変えることができます♪新しい習慣を身につけることはいつからでも、できるから。
日々の積み重ねが運命の流れ

運命とは「人間の意志をこえて、人間に幸福や不幸を与える力のこと。あるいは、そうした力によってやってくる幸福や不幸、それの巡り合わせのこと。」だそうです。
私は、私の人生しか生きられないので他の人の人生のすべてを知ることもできなければ、体験することもできません。また人によって幸不幸がどれだけ起こるのか、統計的な結果を出すこともできないでしょう。人生に何が起こるかは、誰も予想できなければ、比べることもできません。
そう考えると、自分に起こった出来事を「どのように捉えるか?」によって人生は大きく変わっていきそうです。また日々を「どのように過ごすか?」によって心の豊かさや充足感も影響を受けるでしょう。
日々
何を話し(言葉)
何を考え(思考)
何を行い(行動)
どのように過ごし(習慣)
物事をどう捉えるか(性格)
この積み重ねが、大きな流れとなっていくんだと思います。
言葉には、運命を変える力があるのだと思い、大切に使っていきたいなと思います。