こんにちは!Ainessのえりです。
「自分らしく生きるためには、やりたいことを見つけないと!」そう思ったこと、ありませんか?もちろんやりたいことを明確にするのは大切です。ただ「自分らしく生きるために、やりたいことを見つけなきゃ!」と思い続けながらもなかな見つからない状態が続いているとしたら、それは「自分探しの迷路」に迷い込んでいるかもしれません。
私はライフデザインパートナーとしてやりたいことを見つけるためのサポートや、クライアントの方にとっての”自分らしい生き方”をクリアにして、実現するための伴奏をさせてもらっています。そこで気づいたのが〈やりたいことを見つける=自分らしく生きる〉ではない!ということでした。
やりたいこと探しをしても、なぜ見つからないのか?
やりたいことを探しているのに、なぜ迷路に迷い込んでしまうのか?
なぜなら「やりたいこと」を見つけるよりも先に「やらないことを決める」必要があるからなんです。今回はその理由とやらないことを決める3ステップについてご紹介します。

やりたいことがわからない原因。
それは〈自分の感覚を鈍化させている〉からです。
私たち人間は本質的に「快」を求める性質があります。ただ感覚が鈍感なまま「快」を求めていくとどうなるかというとその刺激を強くしていき続けないと「快」を感じられないという状態になっていきます。
「やりたいことが見当たらない」というのは「やりたいことをキャッチできない」ということ。それはこの感覚の鋭敏性が下がっている=感覚を鈍感にさせているからなんです。
ではなぜこの感覚を鈍化させてきてしまったかというと、日常的に不快感を感じていてもその根本を変えようとせず、感覚を鈍化させることで不快を避けるという方法を無自覚に選んできたからです。
不快を認めない
不快を認めても無視する
これを続けていくと、感覚は鈍化の一途。そして自分の大切な判断基準である「好き・嫌い」もわからなくなってしまって「我慢人生まっしぐら」。もしも自分らしくいきたいと思うならば、ここを根本的に変えていく必要があります。
つまりは不快を認める=やらないことを決めることがとても重要になってくるのです。そのため「やらないことを決める3ステップ」について詳しくご紹介していきたいと思います。
- アンチタグを書き出す
- やらないことを決める
- 回避方法をリストアップ
の3ステップです。詳しくご紹介していきます。
アンチタグを書き出す
〈アンチタグ〉とは日々の中で“嫌い・不要・やりたくない”と思うことにつけるタグのこと。人生において“好き・大切・やりたい!”と思うことには「タグ」を、そして逆の場合には「アンチタグ」をつけてメモに残しておく、この習慣化をオススメしています。
「もうやりたくないな」「これは嫌だな」ということに遭遇したらすぐにメモ!私たちの感覚はうつろいやすいものなので「あ」と思っても他のことに意識が向いた途端そのささやかな感覚のサインはもう忘却の彼方です。すぐに、書き出す。そして書いたらそのことは忘れる!くらいでOKです。
やらないことを決める
ポイントは「感じていること」と「考えていること」をしっかりと一致させることです。
やりたくないことに遭遇したら「やりたくない」と心の中でつぶやく。「嫌だな」と思うことがあったら「これは、嫌」と言葉にする。それでOKです。「やらないと決める」というのも気合いで押し切る根性論も、何がなんでも「やらない」と急に、無理に、行動を変える必要もありません。「不快」を感覚だけじゃなくて「思考」にしっかりと認識してもらうことで、書き出して「やりたくないんだ」という自分の気持ちをしっかりと把握すること、確認することが重要です。
アンチタグの回避方法をリストアップ
最後はアンチタグを減らしていくステップです。
・排除する
・極力減らす
・意味があるものとしてポジティブに変換する
など「不快」のままにしないように。
例えば、食器洗うのが嫌いだったら
・食洗機を買おうか?(排除する)
・ワンプレートにして数を減らそうか?(減らす)
などそんなところから。
スーツが嫌だと思ったら
・スーツでも着心地がいいものを探す(減らす)
・スーツ以外のフォーマルスタイルを試す(ポジティブに変換)
ただ「不快を受け入れろ!」っていやですよね。だからSTEP2で「不快を受け入れる」の後には、しっかりとそれをシフトさせてあげることがポイントです。

私自身、最初に住宅営業の仕事をして分かったのは
・スーツは着たくない
・無機質なオフィスは嫌い
・急いでご飯をかけ込む!ような生活はしたくないということでした。
(*仕事におけるアンチタグリスト)
とはいえ、その当時私はこの「嫌だな」「やりたくないな」という感覚を「仕事なんだからしょうがない。」「こういうものだからどうしようもない。」「私が変わらないと、受け入れないと…」と自分の感覚をだまして働き続けてしまったので転職の際は「もう、これは絶対にしたくない」というかなり強い気持ちになっていました。
そこで転職の際はこの3つを避けて、逆に
・服装が自由
・オシャレでグリーンの多いオフィス
・食事の時間をちゃんと確保できる
というように、自分の望みを明確にすることで〈やりたくないこと→やりたいこと〉の実現へと転換に繋がりました。本当にこの繰り返しです。
ライフコーチというと「やりたいことをやっていて素敵ですね!」と言われることがありますが、私の行動の原点をと深くさかのぼっていくと実は「やりたくないこととの出会い」からすべてが始まっています。
やりたくないこととの出会いはネガティブなことではなく「この場所から次へいく時だよ〜!」というお知らせです。

まとめ
〈私らしく生きる〉とは自分の本当の想いと行動を一致させて生きる”姿勢”
日々の生活の中には好きなこと、楽しいこと、やりたいことがあるのと同じだけ嫌いなこと、辛いこと、苦しいこと、やりたくないことにも出会いますよね。それをキャッチするアンテナこそがあなたがあなたらしくある大切なポイント。
これだけ多くの情報がある中でピンポイントに、一回で、欲しいものが見つかり手に入ることはまれです。ついつい、もっとたくさんのことを知り、経験して行かなきゃと思うかもしれませんが、自分のアンテナからの信号をしっかりとキャッチしている、いらないという自分だけのフィルターを通して不要な部分を削ぎ落としていくことが”私らしく生きる”ためのスマートカットです。
今回ご紹介した私らしく生きるための〈やらないことを決めるための3ステップ〉は
- アンチタグを書き出す
- それをやらないと決める
- アンチタグを回避できる方法を考えて行動する
そして大切なのはこれを繰り返していくことです。
繰り返していくことで
- 感覚アンテナのキャッチ力高まる
- アンテナの精度が上がっていく
- やらない決断までの時間が短くなる
- 不快の時間が減る
- 思考転換の練習になる
するとやりたくないこと、嫌なことがどんどん減っていき、結果…心地いいこと、好きなこと、楽しい状態へと自然と移り変わっていきます。
ステップ1から、ぜひ始めてみてください!