断るのって…得意ですか?断られるのって…得意ですか?
こんにちは!Ainessのえりです。私自身…以前を思い起こしてみると断るのも、断られるのも苦手だったな〜っと思います。なんか相手に悪い気がして。それに断られたらすごくバツが悪い気がして。
この〈断る/断られる〉問題。セッションでも話に出てくること本当に多いんです。だから多くの人が同じように困ったり悩んだりしているんだなということを知りました。でも日常の中で避けては通れない事ですよね。
今日は断ることや、断られることが「苦痛だな〜」「苦手だな〜」と感じる出来事に遭遇した時に思い出してもらいたい〈断る/断られる〉問題の、頭の中にある方程式をアップデートする方法についてです。
まずそもそも「方程式をアップデートする」ってどういうことかというと…
例えば「断ることは失礼なことだ」という考えを持っているとします。その考えを「断ることは気持ちいいこと」に変えてしまうことをここでは〈頭の中の方程式アップデート〉と呼んでいます。
「断るのは失礼なこと」「断るとノリが悪いって思われそう」という考えを持っている時、「断る=失礼」「断る=ノリが悪い」というようにイコールで2つのことが結びついている状態です。つまりは頭の中で「断ろう」と考えると、それ同時に方程式の後半部分(失礼だ/ノリが悪いと思われる)が自動的に発動してしまう状態のことです。
この頭の中にある方程式はその人が持っている「前提」とも「思い込み」とも言い換えることが可能です。この方程式はこれまでの経験や、誰かから言われた言葉、などを通してメリットがあって身につけてきたもの。これまでの自分を守る&自分にとっていい状態を作り上げるための大切なルールだったものたちです。
ただこの方程式も、時間の経過や状況の変化によって変わっていっていいはずです。この「方程式のアップデートタイミングがいつか?」は人それぞれ。そしてそれを教えてくれるサインは違和感、不快感、イライラなどの場合も多いのです。この方程式は自動で、無意識に働いています。そのため何かうまく行かないことがある時に、この頭の中の方程式を、意志を持って変えることは自分を変容させていく時にとても大切なポイントなのです。

ハッキリは、気持ちがいい
では今回の断る/断られる問題。この方程式をどうアップデートしていくかというと「断ることも、断られることも、気持ちがいいこと!」という新しい方程式をご紹介したいなと思います。
「断ることは失礼だ」→「断ることは(双方にとって)気持ちいいこと!」へのアップデート!
断り方1つで変わること
私たちは、この断る/断られる状況をどう受け取るか?によって
- 時間
- 自分の気持ちよさ(快/不快)
に大きく影響を受けています。
私たちは自分の選択によって人生において大切なことを〈犠牲〉にすることもできるし、〈より豊かなもの〉にしていくことも可能です。
この断る/断られることについてもちょっと捉え方を変えるだけで行動がしやすくなるかもしれません。少し前提をゆるめることで自分自身をより大切にできるかもしれません。〈曖昧なお断り〉と、〈ハッキリ!なお断り〉それぞれのケースを見ながら一緒にイメージして行けたらなと思います。
曖昧な返事
最初に、人から誘いを受けた時を想像してみてください。曖昧に断る、もしくは曖昧な返事をすることで
- 興味があると思われて、何度も誘われる
- いつまでもそのことについて考え続けてしまう(いつ断ろう…など)
- 言葉では「行く」と言いながら、相手には「行きたくない」ことが伝わっているケースも
こんな経験はありませんか?
次に、自分が人をお誘いした時のことを思い出してみてください。そのお誘いに対して曖昧に断られる、曖昧な返事をされたことで
- 予定が立てづらくなる
- 相手の真意がわからず対応しにくくなる(次も声かけていいのかな?本当は嫌なのかな?)
- 再度の確認、やりとりが必要になる
こんな経験、ありませんか?
曖昧なやり取りで双方に起こっている共通点は
- 不快(不毛)な時間が増える
- 不快(不毛)なことなのに、それについてアクションすることが増える
というこの2点。不快度…増えちゃってますね。
ハッキリとした返事
今度は人から誘いを受けた時に「誘ってくれてありがとう!ただ今回はあまり興味がないから遠慮するね。また別の時に声をかけてもらえたらうれしいな。」と断る/断られることを想像してみてください。
ハッキリ断ることで
- その場で、それについてのやりとりが終わる
- 相手にも興味があること、ないことが伝わる(今後の関係性がスムーズになることも)
- 心=思考=行動が一致しているので自分自身も気持ちがいい
逆に自分が人を誘ったけど、ハッキリ断られた場面を想像してみてください。ハッキリ断わられたとき
- 次の動きが決めやすくなる
- 相手のことを知れる(ex.興味がある、ない)
これらの状況を想像したらどんな気持ち、感覚になりそうですか?
ハッキリとしたやり取りで双方に起こる共通点は
- 相手も、自分も、次へとすぐに動ける
- お互いをより知ることができる
そして相手との関係性や、状況にもよりますがクリアで素直なコミュニケーションは人の信頼関係を築く土台にもなり得ます。

断る/断られる問題の原因
この原因は
- 相手との関係性
- コミュニケーションの引き出し
の2つにあります。
① 相手との関係性
1つ目はその相手との関係性。
「言いづらいな」と感じたり「本音で話してもらえてないかも…」と感じたならそれが今の、相手との関係性を表しているかもしれません。どうして言いづらいと感じているのか?どうしたらいいやすくなるか?自分の本音は何なのか?を一度考え直すことや、2つ目のコミュニケーションの引き出しを増やすための具体的な行動をしていくのがおすすめです。
② コミュニケーションの引き出し
2つ目はコミュニケーション方法の引き出し。
言いづらいことを言うってやっぱりエネルギー使いますよね。でもだから「言わない」を続けても何も変わりません…。
この解決策はとってもシンプル!断る時の伝え方のバリエーションを増やすこと。断られた時の受け取り方・解釈のの引き出しを増やすこと。
同じ要件を伝えるにも、その伝え方1つで相手への伝わり方も、その後の関係性も大きく変わります。ポイントは「本心を話す」「相手に伝わる/響く話し方で話す」この2つです。
そもそも自分はどうしたいか?の意志を明確にしてみること。
その上で本音で話す話し方や、その伝え方のバリエーションをまだ知らないとか、試してみたことがないと思う時には「本音で話してるな」と思う人の話し方を参考にしたり、コミュニケーションスキルの本を読んでみたりと、これから知って、試して、引き出し増やして行けばOK!
いずれにしてもここで大切なのは、断る/断られることについてもしも悩むことがあったら、それは本質的には「断れない、断られるのが苦痛」っと考えていた自分自身の方程式を見直す時ですよ!ちょっと緩めて見方を変えてみる時ですよ~ということを教えてくれているというサイン。
「相手の言い方が…」とか「なんで?」とその原因を相手に投げっぱなしにしてしまっていたら、本当にもったい!自分をもっと軽やかに、もっと自由にさせてあげる変容の入口を教えてくれているんだから。

相手への怒り=自分への怒り
以前、セッションでこんなエピソードがありました。ある方が友達を誘った時に「仕事の予定がついたら、行きます」と一言、メッセージで返ってきたことがあったそうです。
そのやり取りの中で“本当は興味がないんだな…”と感じたそうで、それなのに「仕事の予定がついたら、行きます」と返事が来たことにイラッとしたと同時に「はっきり断ればいいのに(怒)」と思った、というお話がありました。それで「この時に感じた違和感と怒り」についてセッションで深堀りをして行きました。
この不快なことこそしっかり掴んで「どういうことだったんだろう?」と見ておくことって本当に大切なんです。こういう摩擦や不協和音って「今の自分を知る」とても重要な手がかりになるから。
そこから、曖昧な断り方とハッキリとした断り方の違いや、相手の立場だったらそのやりとりがどう見えるか?なんてことをお喋りしながらいろんな視点、いろんな角度からその出来事を見るような質問をどんどん投げ掛けさせてもらいました。
すると途中からその方が大爆笑されて「イラッとして、はっきり断れよって思ったのって…あ〜それって自分に対しての怒りだったかもしれません。」って。その頃、ご自身がハッキリと断れないことにモヤモヤしていたりして、そんな状況含めて「自分を変えたい、人間関係を変えたい、環境を変えたい」と思われていたんですね。そんな時にちょうどこのやりとり、出来事が起こっていて。
本当は興味がないなら、興味がないってはっきりと断りたい。だけど断れなくて、断りきれなくて曖昧に返事をしてしまう。そんな時に、目の前で友人が同じことを自分に対してしてきた。そこでイラッとしたということだったんです。
イラッとした時、どうしても相手を責めてしまいますよね。最初は思いっきりその感情を発散!(笑。これ、本当に大切です。) でも思いっきりその感情を発散したその後は、その矢印を自分に向ける。そう、目の前の相手は、自分自身を映してくれているから。
ご本人自身が「断るのって相手に悪い、とかノリが悪いと思われそうで断れないんです」とおっしゃっていたのが「いやぁ、逆の立場から考えてみると、ちゃんと断ってくれるのって気持ちいいですね」そう仰りながら「断る/断られる」の方程式がアップデートされた出来事でした。

正解は、ない。
今回は、断る/断られるのが苦手問題について話をしてきました。
私自身、今でも「断りづらいな」と感じることとか「断られるの…悲しい」と思うことももちろんあります。そんな時にはいつも、まず自分の気持ちは?意志は?どうしたい?を確認して「相手の事情は、私には全部はわからないし、私は私が今わかる範囲で、自分がどういう風に捉えるか?素直な気持ちで向き合おう〜」そう思いながら1つ1つ選択していっています。
捉え方に正解はないし、自分の状況、タイミングに合わせたアップデート方法は必ずあります。あなたにとっての断る/断られる方程式はなんだったでしょうか?それをどんな言葉に変えるともっと気持ちが軽くなりますか?より軽やかに行動に移していけそうですか?古い方程式は必要に応じてじゃんじゃんアップデートしていきましょう~!
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