「去年と比べて成長していますか?」
そう聞かれた時に「何も新しいことに挑戦してないから…(成長していない)」と思うかもしれない。もしくは「○○をやったから成長した!」そう答える人もいるかもしれない。
そもそも、人生においての成長ってなんなんだろう??
「何か」だけがチャレンジじゃない
「最近チャレンジしている?」
そう質問されて「講座を受けている」という人がいたとします。「新しい知識を身につけるために勉強しようとしているんだ!それは新しい挑戦だね。」と思います。別の人に聞いてみます。すると「日常会話の中で、相手の無意識のメッセージを拾うってことを始めたんだ!」と答えた人がいたとします。
前者は「講座」という「新しい何か」に取り組んでいることについて話をしています。わかりやすい!後者はこれまでと同じ行動を「どのように」取り組むかについてを話しています。ちょっとわかりづらい。
でもここが大人になってからの「成長」をうまく人生に取り入れていくための分かれ道。
「大きく、広める」よりも「深く、高める」
成長を辞書で見てみると
- 人や動植物が育って大きくなること。育って成熟すること。
- 物事の規模が大きくなること。拡大。
とありました。もともと成長には“育って大きくなること”という物理的な側面と“成熟する”という質的な側面があるんですね。
大人になると身体の成長は止まるけれど、質的な成長は終わることなく続く。これまでやっていたことをより効果的、効率的にできるようになることも「成長」だし、観察力や洞察力といった物事をより深く、詳細にみれるようになることも「成長」。
「何に」取り組むかも「どのように」取り組むかも、成長に繋がるのであれば、目の前にあること、出会うことすべてをチャンスとして「どのように」向き合うかに自覚的になると…チャレンジできることってあちらこちらにありますよね。
本当に望む方へ向かっている?
時々イメージするんです。目の前に万里の長城のような高い壁がある。自分が見たいのはその向こう側にある景色。到着したいのはこの壁の向こう側の場所だとします。
そのためにどうするか?ハシゴを作る?持ってくる?それとも他の選択肢を考える?とにかく目の前の壁を越えていく必要があります。ただ、つい動くぞ、動くぞ…って進んでいるつもりで壁に沿ってず〜〜〜〜っと走っていっちゃう。動いているんだけど、実は目的地からはどんどん遠ざかっていっている。
そんな状態になっていないかな〜?って時々、チェックするんです。「何をやるべきか?」と同時に「目の前にあることにどのように取り組むべきかな?」って。
豊かさは質感の中に
私たちって自分で変えられるものと、変えられないものがあって1日は24時間だし、私たちは自分の身体と、これまで培ってきた経験から自分という人間が出来上がっていて、それを変えることはできない。
限られた人生の時間の、限られた条件の中で、何か新しいことを追加するという「成長」の方向だけではなくて、今やっていることを「どのように」やるかに意識的になることが、人生の豊かさに繋がる。
そう思って今日も「どうやって」過ごそうかな〜って考えながら1日をスタートしています♪今日という1日に、どのように取り組みますか??