あなたのストレスの原因はなんですか?
仕事の人間関係?
未来が不安なこと?
そういったストレスとどう付き合っていますか?
こんにちは!AinessのERIです。以前の私はストレスって「悪いもの」で「外から与えらるもの」で「どうやっても付きまとうもの…」というイメージを持っていました。
でも、ある時思ったんです。
ストレスって本当に悪なの?
ストレスって「ある」ことが前提なの?
ストレスがないってそもそもどんな状態?
もしもあったとしてもストレスさえ味方につけられたら…最高じゃない?
あなたはどう思いますか?
苦悩と苦痛の違い
苦痛を感じる。苦悩する。なんか言葉だけ見てもちょっと嫌ですね。それぞれを辞書で調べてみると
〈苦痛〉とは
“肉体的故障や精神的悩みで覚える苦しみ”
〈苦悩〉とは
“精神的な苦しさに、もだえ苦しむこと”
とありました。ここでは苦痛を「物理的」な痛み、苦悩を「精神的」な痛みとして分類して考えてみますね。
そう考えると、怪我をしたり、物理的に痛みがあるという場合の「苦痛」は避けられなさそうです。では精神的な痛みの方の「苦悩」はどうでしょう?
〈ストレス→苦悩〉
ストレスが重なったり、長期間その状態の中にいることで「苦悩」へと変わる。それが私自身の内面で起こっていることなのであれば、何か少しでも工夫できる余地がない…かな?そう思ったんです。
一番のストレッサーは自分自身だった
そもそもストレスってなに?って調べてみると元々の意味って”圧力・圧迫”なんです。つまりは外からの何らかの「刺激」ですね。
私たちは楽しむ時にも「刺激」を求めます。ホラー映画で得られる「刺激」が好きな人もいれば、ジェットコースターの「刺激」が好きな人もいる。ただその刺激が人によっては「不快な刺激」になっている。
世の中にはありとあらゆる「刺激」が存在していて、どの「刺激」がワクワクにつながるのか、どの刺激が圧迫に感じる=ストレスにつながるのか?それは人それぞれ。みんな違います。
そもそも「刺激」をなくすことってできないですよね、生きている限り。「刺激」を受けた後に、それをどう調理するか?=調理する側のその後のプロセスによってそれが美味しい料理になるのか、不味くて下痢を引き起こす料理になるのかが変わってくる。
〈刺激→ストレス〉
この間にも「刺激」をストレスにするか、しないかを工夫できそう。最初の「刺激」が不快だったらすぐに「終わらせる」方法もあるはず。ただその「刺激」を元に「嫌だな」「どうしよう」そうやって内向きにどんどん頭の中で転換させて「ストレス」にしてしまっていたんです。さらにそれが加速していくと「苦悩」へと変換されて行ってしまいます。
〈刺激→ストレス→苦悩〉
ただ悲しいかな…ストレスで苦しんだり、眠れなくなるまで自分を追い詰めているとき、私は自分が〈ストレスのためのレシピ〉を選んでいることに気づいていませんでした。
眠れなくなった経験から気づいたことは、一番のストレッサーって、外からの刺激じゃなくて、自分が気づいていない思考の方向性(内向き?外向き?)だったんだ!ってことでした。
眠れなくなった日
10年以上前、眠れないことがありました。当時私は会社員で、チームリーダーとして初めてのことにチャレンジしている時。そのプロジェクトがなかなかうまくいかないし、一緒に進めるメンバーとの関係性も順調とは言えない状況でした。
寸暇を惜しんで全力で取り組んでいるけどうまく行かない。勉強し、試行錯誤し、どうしたらいいかを考え続けていました。できることを片っ端からやっていきました。ただ思うように進められない。それに輪をかけるように、相談する余裕もなければ、気分転換する時間もないし、気軽に話せる人が側にいないタイミング…など色んなことが重なってしまいました。
やってもやっても焦りが増す一方。それがピークに達した時、眠れなくなり、夜中に得体の知れない怖さ、孤独、不安、焦りが襲ってきたんですね。それでやっと「あ、これはヤバいな」とレッドカードをはっきりと自分に突きつけました。
それって本当に効果的?
問題を解決しようとした結果、眠れなくなる。これだけ聞いてすぐに思いますよね。「それ効果的じゃなくない?それ持続可能じゃないよね?」って。前に進もうとした姿勢、トライはよくがんばったね!ただ「何かが…ズレていない?」「何かが逆効果になっていない?」今なら過去の自分にもっと早い段階でそう言ってあげたい。本当に課題を解決したいなら、身体を壊してしまったら元も子もないから…。
私は目の前のプロジェクトをうまく進めていきたいと考えながらも、なぜ「眠れない」という目的から外れてしまうような状態を引き起こしてしまったのでしょう。その原因は「刺激」を「ストレス」に、そして「ストレス」をさらに「苦悩」に変えるレシピを知らず知らずのうちに選んでしまっていたからでした。
ずっ〜〜と「どう解決させていこうか?どう進めていったらいいかな?」と考えていました。考えている〈つもり〉でした。でも実はこの「考え続ける」ことが逆効果だったんです。考えるというのは「内向き」に思考が向いているということ。新しいプロジェクトで、知らないこと、未経験のことをやるのに「内向き」に考えてもそこに答えはありません。
考える方向性がズレていたんですよね。その時の私は、自分の思考の方向性(内向きになっている)と、必要な方向性(外向きにして情報を集める)がズレていたにも関わらず、それに気づいていませんでした。
今、ここに、あなたはいる?
私たちは、起きていてもその場に「いない」ことってありませんか?別のことを考えていたり、上の空だったり。それって自分の内側の世界にアクセスしていて、その場にいても外からの情報を実はまったく受け取っていない、ということ。つまりは思考が「内向き」になっている状態。
「刺激を受ける」のは外からの情報ですが、その後その刺激をもとに内側の世界にアクセスして考え続ける時、そこに終わりはありません。他の行動をしていたとしても裏側でアプリがずっと動いているように、24時間ずっと「どうしたらいいかな?」と考え続けちゃうんですよね。寝ている間もその答えを無意識にず〜〜〜っと。そうすると身体は寝てても、焦りや不安から思考は働き続ける。
刺激→ストレス→苦悩へと転換させてしまうもの。それは過度な内向き思考が、長時間続くと起こってしまうことだったんです。
考えすぎも考えなさすぎも逆効果
本来やるべきことは
- 考えても仕方ないこと/今は考えるべきでないことの線引きをする
- 余白を作って外の情報をどんどん取り込む
- その上でもう一度内向きで考える
このサイクルを繰り返すことでした。内で考え続ける時間を減らして余白を作り、外へと目を向ける。新しい情報や刺激をよりオープンに、より柔軟に受け取って、新しい材料と共に内向きで考える。そしてまた線引きをして…と外と内の両方を活用していく。
あの時は「意識が内向きになりすぎているよ!」ということにも気づくことができていなかったし、「深く、集中して考える傾向がある」という自分の思考特性も自覚していませんでした。
この出来事を通して、内向き思考と、外向き思考のバランスを意識することがとても重要だということを発見しました。
マイレシピをつくる
今の私は、内的な世界にアクセスしてAinessの世界観づくりに没頭しています。ただそれを表現するために新しいスキルと、能力も必要なんですよね。そのため今の時期のベースは〈内向きシーズン〉と決めつつ、スムーズに外にもアクセスできるよう1日の中でのリズム、1週間の中でのリズム、1ヶ月の中でのリズムを調整しながら過ごしています。
具体的には
- 1日の中で散歩やご飯の時間はおしゃべりしながらのんびり過ごす
- 友達と毎週定例でぺちゃくちゃおしゃべりする
- 週1回はプライベートヨガレッスンをお願いして身体に意識を向ける
- 新しいコミュニティに参加する
- これまでとは異なるルートから情報を集める
- 1ヶ月で何をしたいか?決めておくetc…
これらは私にとってより楽しいことを「仕組み化」して強制的に外に意識を向かせるマイレシピです。仕組み化することで自分が内的に入り込みすぎないように工夫しています。(*強制的って嫌な意味ではなくて、私はやりたいことがあると没頭しすぎてしまうので、同じくらい楽しいことを予め予定に組み込んでおかないと離れられなくなってしまうんです。笑)
逆に外向きに意識が向きがちな時期も来ます。そんな時には
- ダイアリー/日記をつける
- 定期的に出来事の棚卸しをする
- 長い付き合いの友人と定期的に話す
- デジタルデトックスをする
- 長期の旅行に出たり海外に行って物理的な距離を持つetc…
ということを日常生活の中に取り込んで、気持ち、感覚、考えていることなどの内向きに意識が向くようスケジューリング&行動を仕組み化しています。人によってこのレシピの内容は変わってくると思いますが、あなたにとっての内向きレシピ、外向きレシピを作ってみるのもいいですよね。
人は内的になる時期もあれば、外的になる時期もあるし、どちらかがものすごく強い人もいます。自分のその切り替わりは自分ではわかりづらいものです。
だから内向きになっているのに、さらに日記をつけたり自己分析を続けていたり…よかれと思ってやっていたことが実は逆効果ってことがあります。反対に外に意識が向きがちなのに「もっと情報を」「もっと何かを身に付けなければ」と外方向に行動を続けていても、本当に求めることは実現しません。目的と選んでいるレシピ(行動)がズレてしまっているから。
(私がライフデザインパートナーとしてやっているセッションの目的の1つも、このためです。私自身の経験から
- 客観的に自分の状態(思考の方向性)を知る
- その効果的な対処法を選ぶ
- それを仕組み化する
これらを1人でやるって…結構な難易度じゃないですか?
“え、ウソでしょ。これかなり大変だし時間かかるし…サポートがあったらうれしいんですけど”と思ったことがきっかけでした。)
あなたの意識は今、外の世界に向いている?
それともあなた自身の内側の世界に向いている?
その方向性と、時間の割合は本当に効果的?
今日も自分自身にそう投げてかけて、チェックしています♪