自分がありたい姿に向かっていくにあたってのスタート地点は、現状をフラットに、肯定的に認識することです。マイトリセツで自分自身の過去・現在・未来について頭の中だけでなく実際に書き出してみる、目で見てみる、そして物理的に整理してみることは、自分についての気づきや認知をより柔軟にしてくれます。また行動変化を促すのにとても役立つエクササイズとなります。
自分についての認識を高めることは、個人の人生について考える上でも、そして周りにいる他者との関係性を豊かにしていく上でもとても大切です。これまでどのような経験をしたのか、何を考えたのか、何を決断したのか、何を望んでいるのか。自分の経験や思考、感情を内省すること、客観的に捉え直してみることは自己認識力を高めてくれます。
多角的な視点を手にいれることができると、問題に対処する際にも、目的に向かう時にも、より柔軟に、より多くの選択肢を見つけることができる結果、目的実現度が高まります。頭の中で考えることと、実際に書き出し客観的に見直す作業は、認知という観点から大きく異なります。私たちの視点をより広く持つことを可能にします。
望ましい状態と現在にギャップがある時、その差異を埋めるためには行動が必要不可欠です。自己認識を高め、物事を多角的に捉えることができると、目的に向けてどのエリアに取り組むべきか、何をすべきかを特定することができます。
私たちは一度「こうだ」と決めるとそれ以外の選択肢や考えが入ってきづらくなります。それを改めて見直すことで同じ出来事にも異なる意味や捉え方ができます。事実は変わることはありませんが、そこに紐づく意味づけや捉え方は、いつでもアップデートすることができます。また弱みと思っていたことが他の状況では強みとなることがある、など認識はいつでもアップデートし直すことができます。
私たちの最も根底にある人としての強みや魅力は、自然に発揮しすぎていて自分では気づけないものです。しかしそれらは確実にこれまでの経験、そしてかけられた言葉の中にあります。自分と向き合う機会を作ることで、いつもなら見逃してしまっているような本質的な自分の強みや魅力を、自ら再発掘して受け入れることは重要な取り組みです。またその一連のプロセスは自信にもつながります。