アンチタグリストとは、これまでの経験から自分の人生には不要・取り入れたくないものを明確にするワークです。
タグとはモノを分類するために付ける小さな札のことで、必要なときに必要なものがすぐ見つけられるように活用されています。私たちの人生のおいても大切な情報にタグをつけておいたら、必要な時にいつでも引き出せるようになります。それと同じように人生において不要な情報、避けたいことにつけるタグをつけることをアンチタグと呼んでいます。
内面の変化はゆるやかに進んでいくため、好みや心地よさ/悪さ、興味関心などの自分の細かい違いを掴むのは困難です。また一度「嫌だ」と思っても「慣れ」てしまうとその感覚を鈍化させてしまいます。
アンチタグリストは、「不快」「負の感情」にあえて焦点を当てて洗い出す取り組みです。人生を豊かにしたいと思った時に「ネガティブなことは考えたくない」と思うかもしれませんがそれは逆効果です。不快や負の感情をどのように扱うかは、快やポジティブな感情について考えるのと同じかそれ以上に重要だからです。
自分の変化を掴めるということは、変化したい方向へ行動調整が容易にできるようになるということです。
思考や感情は、頭や身体の中に留めているときと、それを言葉や文字として身体の外に出すのとでは「気持ちの軽さ」が大きく異なります。「不快」「負」を書き出すというアクション自体が、思考の整理と感情のリセットに有効です。
それらを一ヶ所にまとめておけば、いざ必要な時には洗い出しの必要はなく、それらをグルーピングしたり目的に合わせてする活用することも可能になります。また決断や選択をする際には問題回避のチェックシートとして活用することもできます。「嫌だけど慣れちゃったから」や「まぁいいか」で同じ失敗を繰り返すのを防いでくれます。
アンチタグを見える化した後に、それらの中で「自分ではどうしようもないもの」と「自分の選択や決断で変えられるもの」に分けることができます。自分ではどうしようもないものは、適応していく必要があります。自分の選択や決断で変えられるものは、それ自体を回避することもできれば、他の代替案で対処していくという選択肢を生み出すことが可能になります。変えられるものと変えられないものの整理にも役立つのです。
最も問題なのは、アンチタグを明確にしないまま「自分の選択で変えられるもの」を「変えられないもの」と思い込んでい続けること。「適応するしかない」時に自分の気持ちに目を向けずに無理をし続けて心が折れてしまうことです。「嫌だけど、仕方がないからやる」のと「本当は嫌なのにその自分の気持ちに気付かないふり、平気なふりをして、当たり前のようにやる」のとでは、意味合いが大きく異なりますね。状況を客観的に理解し、自分で選択する機会をくれるのがこのワークです。
それぞれのエリアにおいて「不快だな〜」「嫌だ〜」と思っていることはどんなことがあるでしょうか。
アンチタグリストは
というメリットがあります。アンチタグを見える化(言語化)しておくことで、問題を効果的に回避するか、もしくは適切に対処できるよう自己理解を深めることができます。
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